元恋人はあなたを裏切っていない
不思議です。私が「最低なやつ」と切り捨てた人が、別の場所では世界一優しい友人として生きている。私が「天使」だと信じている人が、別の場所では最悪の評価を受けている。同じ人なのに。なぜこんなに分かれるのでしょう。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのセミール・ゼキ教授は、MRIで脳を調べました。心が誰かに向いた瞬間、脳の中で判断したり疑ったりするスイッチが、あっさり切れてしまうのです。アンドレアス・バーテルスらは、欠点を拾い上げる領域も静かになることを見つけました。だから相手にどれほど欠点があっても、見えないのです。
これが有名な「バラ色のメガネ」です。誰かを好意的に見ると決めると、脳は映像を編集して良いところだけを見せます。一度「いまいち」のはんこを押すと、何をしてもいまいちに見える。結局、相手が良いとか悪いとかではありません。私の脳が筆をとって相手を描いているのです。私自身も気づかないうちに。
最初は世界一優しい人でした。別れるころには敵でした。「なんであんな人と付き合ったんだろう」。正直に考えてみてください。その人の人格が、数か月でまるごとひっくり返ったでしょうか。いいえ。人はそんなふうには変わりません。
出来事の順番はこうです。最初はバラ色のメガネをかけて、あなたは明るく笑い、優しく接した。だから相手も笑顔で優しく返した。時間がたってメガネが外れ、あなたはにらみ、とげとげしくなった。だから相手は身を守るために冷たくなった。その冷たさは、かつて相手の温かさを引き出したのとまったく同じやり方で、あなたが引き出したものだったのです。
証拠があります。1977年、マーク・スナイダーという研究者が、男性たちに面識のない女性と電話で話してもらいました。電話の前に、男性たちには相手の女性の写真が見せられました。ある人には魅力的な女性、ある人には普通の女性。でも写真はすべて偽物で、女性たちは自分がどう紹介されたのか知りませんでした。結果はぞっとするものです。相手が魅力的だと信じた男性は、最初の一言から温かくなり、すると女性たちも実際に明るく温かく応えたのです。一人の男性の思い込みが、何も知らない女性のふるまいを変えたのです。
敵に囲まれていると感じるなら、相手を直そうとする前に鏡を見てください。そのほうがずっと速く、ずっと正確です。
「なぜ私の周りにはまともな人がいないんだろう」。この問いは間違っています。問うべきは「私は他人にとってどんな人なのか」です。先に笑い、先に信頼する人の周りには良い人が集まり、良い面を見せます。いつも測り、疑い、試す人の周りでは、良い人でさえ身構え、悪い関係だけが残ります。そして世の中のせいにするのです。
どれだけ尽くしても利用してくる人は、本当にいます。「もう少し頑張れば変わってくれる」としがみつくのは、今日の教訓をまるで逆に使うことです。それは優しさではありません。利用されているだけです。
悪い人を切ることも、私が作る関係のひとつです。これは「何があっても優しくしなさい」という話ではありません。自分が自分の人間関係の管理人だと受け入れなさい、という話です。採用するのも解雇するのも、あなたなのです。
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その一:私の目は、もうバラ色のメガネをかけている
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのセミール・ゼキ教授は、MRIで脳を調べました。心が誰かに向いた瞬間、脳の中で判断したり疑ったりするスイッチが、あっさり切れてしまうのです。アンドレアス・バーテルスらは、欠点を拾い上げる領域も静かになることを見つけました。だから相手にどれほど欠点があっても、見えないのです。
これが有名な「バラ色のメガネ」です。誰かを好意的に見ると決めると、脳は映像を編集して良いところだけを見せます。一度「いまいち」のはんこを押すと、何をしてもいまいちに見える。結局、相手が良いとか悪いとかではありません。私の脳が筆をとって相手を描いているのです。私自身も気づかないうちに。
その二:元恋人は変わっていない
最初は世界一優しい人でした。別れるころには敵でした。「なんであんな人と付き合ったんだろう」。正直に考えてみてください。その人の人格が、数か月でまるごとひっくり返ったでしょうか。いいえ。人はそんなふうには変わりません。
出来事の順番はこうです。最初はバラ色のメガネをかけて、あなたは明るく笑い、優しく接した。だから相手も笑顔で優しく返した。時間がたってメガネが外れ、あなたはにらみ、とげとげしくなった。だから相手は身を守るために冷たくなった。その冷たさは、かつて相手の温かさを引き出したのとまったく同じやり方で、あなたが引き出したものだったのです。
証拠があります。1977年、マーク・スナイダーという研究者が、男性たちに面識のない女性と電話で話してもらいました。電話の前に、男性たちには相手の女性の写真が見せられました。ある人には魅力的な女性、ある人には普通の女性。でも写真はすべて偽物で、女性たちは自分がどう紹介されたのか知りませんでした。結果はぞっとするものです。相手が魅力的だと信じた男性は、最初の一言から温かくなり、すると女性たちも実際に明るく温かく応えたのです。一人の男性の思い込みが、何も知らない女性のふるまいを変えたのです。
敵に囲まれていると感じるなら、相手を直そうとする前に鏡を見てください。そのほうがずっと速く、ずっと正確です。
その三:犯人は私
「なぜ私の周りにはまともな人がいないんだろう」。この問いは間違っています。問うべきは「私は他人にとってどんな人なのか」です。先に笑い、先に信頼する人の周りには良い人が集まり、良い面を見せます。いつも測り、疑い、試す人の周りでは、良い人でさえ身構え、悪い関係だけが残ります。そして世の中のせいにするのです。
でも、全部が私のせいでもない
どれだけ尽くしても利用してくる人は、本当にいます。「もう少し頑張れば変わってくれる」としがみつくのは、今日の教訓をまるで逆に使うことです。それは優しさではありません。利用されているだけです。
悪い人を切ることも、私が作る関係のひとつです。これは「何があっても優しくしなさい」という話ではありません。自分が自分の人間関係の管理人だと受け入れなさい、という話です。採用するのも解雇するのも、あなたなのです。