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善良な金持ちでも地獄に行くことがある

· 文・絵:ハイェラ・ミステリー
善良な金持ちでも地獄に行くことがある — お金
善良な金持ちでも地獄に行くことがある · ハイェラノート (自由に利用可)
どの宗教も、善く生きれば天国に行けると言います。でもそれは半分しか正しくありません。金持ちには、まったく当てはまらないこともあります。
「善い人でいればいい。たくさん寄付すればいい」。誰もがそう言いますが、金持ちにとっては計算が合わないのです。

第一に、金持ちの義務は山のように重い


金持ちとラザロの話を見てください。金持ちは地獄に行きました。人を殺したのでしょうか。盗んだのでしょうか。いいえ。門の前で飢えていたラザロを無視しただけです。罪を犯したから落ちたのではなく、与えられたものにふさわしい義務を果たさなかったから落ちたのです。

理由はタラントのたとえにあります。主人はしもべたちに五タラント、二タラント、一タラントを預け、清算のときにこう言います。多く受けた者は、多く返しなさい。金持ちは、ほかの人と同じ基準で裁かれません。もっと重い物差しで測られるのです。

莫大な富は、純粋な汗だけでは築かれません。そこには合法の服を着た搾取が混ざっています。節税と脱税のあいだの綱渡り、他人の機会から奪った隙間、法の抜け穴。

第二に、総額ではなく、出口の大きさ


ザアカイを見てください。イエスが家に来られたとき、彼は立ち上がり、財産の半分を施し、だまし取ったものは四倍にして返すと宣言しました。その瞬間、イエスは言われました。「きょう、救がこの家にきた」。彼は富を捨てたのではありません。狭かった出口を大きく開け放ったのです。

国にも社会にも、それぞれの基準があります。ザアカイが手をつけたのは、出口の大きさでした。

たくさん受け取って、ちょろちょろとしか出さない人がいます。川のように流れ込むのに、出口は針の穴ほどしか開けず、その数滴で「私も施しています」と言う。方向は正しいのです。でもそれは水路ではありません。出口に蛇口をつけた貯水池です。

第三に、無制限の快楽の秘密


聖書は、性的な欲望について、うんざりするほど何度も警告します。不思議ですよね。合法で、自分のお金で払うのに、禁じられている。すると、こんな考えが浮かびます。じゃあ金持ちになって何の意味があるのか、と。

さらに不思議なのは、裁きの規模です。ほかの罪は静かに扱われるのに、性的な放縦には、世界を押し流す洪水や、ソドムとゴモラを焼き尽くす火が下ります。世界終末級の規模です。神がただ嫌うのではなく、本当に本当に嫌っておられるのです。ここに何か、創造の秘密が隠されているのではないでしょうか。

無制限の快楽は二つのものを殺します。外では、それを供給するために数えきれない人が燃え尽き、すべてを手にする本人は、快楽で脳が鈍り、感動する力が薄れていくので、ますます多くのお金が必要になるのです。

結論


一人の金持ちの青年がイエスのもとに来ました。すべての戒めを守ってきたと言いました。イエスは言われました。「持っているものを売り払って、貧しい人々に施しなさい。そして、わたしに従ってきなさい」。けれど青年は悲しみながら去っていきました。多くの資産を持っていたからです。その後ろ姿を見ながら、イエスは言われました。「金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」。

もしかすると、この時代は金持ちの背中を押しているのかもしれません。税金や規制や世論を通して、分かち合えと迫る手はどんどん強くなっています。だから、先に動いたほうがいいのです。押されて出すのも、自分で水路を開くのも、額は同じかもしれません。でも結果は違います。力で絞り出された水は、途中のどこかで漏れてしまいます。自分の手で開いた水路だけが、渇いた人のもとにまっすぐ届くのです。

「多く与えられた者からは多く求められ、多く任された者からは更に多く要求されるのである」(ルカによる福音書12:48)
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