アヌンナキという宇宙人が人間を造った? 科学が実際に言うこと
宇宙人が人類を造った?
ロシア生まれのアメリカ人作家ゼカリア・シッチンは、何千年も前のシュメールの粘土板を解読したと主張しました。彼が作ったものは、翻訳というより映画の脚本でした。約45万年前、「ニビル」という惑星からアヌンナキという宇宙人が、地球の金を採掘するためにやって来た。
この存在たちは宇宙船を造れるのに、金を掘るのは大変すぎたらしい。そこで自分たちのDNAをホモ・エレクトスと混ぜ、掘る作業をさせるために現生人類を造った。
その後アヌンナキは神として君臨し、人類に農業、法律、天文学を授けた。
この主張を、科学、考古学、そしてただの常識で見てみましょう。
遺伝子操作の痕跡はない
もしシッチンが正しいなら、私たちのゲノムには、宇宙人由来の何らかのコードがあるはずです。現代の分子生物学は、人間のDNAに、絶滅したネアンデルタール人やデニソワ人の痕跡がはっきり残っていることを見つけました。でもチンパンジーまで比較に含めても、人為的な急な飛躍はありません。
農業の時期が合わない
発掘調査や氷床コアのデータによれば、農業が始まったのは、どれだけ多く見積もっても約1万年前です。では人類は、44万年間一粒の種もまかずに待ち続け、1万年前になって急に農業を始めたのでしょうか。
石器時代の知能を見くびっている
獣の皮をまとい、石斧でマンモスを追いかけていた人々なら、DNAのアップグレードなしでも、少しくらいの金は掘れたはずです。それなのに、ホモ・エレクトスの遺跡には、金を掘ったり加工したりした跡がまったくありません。石器時代の人々にとって貴重な資源は、金ではなく火打石でした。シュメールの遺跡でさえ、金はほとんど出てきません。ほとんどは日干しれんがです。
DNAは、人類が一組の夫婦から始まったと語る
シッチンは、アヌンナキが無数の労働者を大量生産したと主張しました。でも「ミトコンドリア・イブ」や「Y染色体アダム」の遺伝学研究は、今生きているすべての人間が、アフリカの一つの祖先の系統から枝分かれしたことを示しています。
人口の数字をごまかしている
シッチンは45万年前と言います。進化論のモデルは20万年前と言います。どちらにしても、考えうる最低の人口増加率で計算しても、今ごろ人間は空の星の数ほどいるはずです。進化論者は、当時の大勢の人間は、一組の「アダムとエバ」の系統を除いてみな絶滅したのだと答えます。よく見ると、進化論者の話も同じくらい無理があるのです。