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聖書の裏話

愛の神は罪人を地獄の火に投げ込まれるのか?

· 文・絵:ハイェラ・ミステリー
愛の神は罪人を地獄の火に投げ込まれるのか? — 聖書の裏話
愛の神は罪人を地獄の火に投げ込まれるのか? · ハイェラ・ミステリー (自由に利用可)
私たちが教わってきた地獄が、事実と違っていたらどうだろう? 地獄が永遠ではなかったり、地獄に行った人も最後には救われたり、魂そのものが消えてしまうとしたら?

神は愛と憐れみの神だと教わる。しかし人は短い人生を生き、自分が生まれた環境の中で信仰を持つようになる。一生に一度も福音を聞かない人もいれば、ほかの宗教を心から信じる人もいるし、聞いてもどうしても信じられない人もいる。

こうした人々が、数十年の人生のせいで地獄で永遠に苦しむのだとしたら、それは本当に善い神のみこころなのだろうか?

地獄についての希望の神学


キリスト教2千年の歴史には、大きく三つの考え方があった。そのうち二つには希望が見える。

1. 永遠の地獄:最もなじみのある考え方だ。地獄に行った人は永遠に罰を受ける。アウグスティヌスのような代表的な神学者たちがこう教えた。

2. 全員の救い:神の愛が最後にはすべての人を救うという考え方だ。地獄があるとしても、それは永遠の牢獄ではなく、人を清める過程だと見る。初代教会のオリゲネスはこちらの立場だったが、のちに教会で問題視されることもあった。

3. 霊魂消滅:魂はもともと永遠のものではなく、永遠のいのちは神が与える賜物だという考え方だ。救われなかった人は永遠に苦しむ代わりに、ただ消えてしまう。「罪から来る報酬は死です」(ローマ人への手紙6:23)という言葉を、文字どおり「死」と読むのである。

でも、死んだ後に永遠の地獄が本当にあったら?


これが最も重い問いだ。

人は死後の世界を直接見たことがない。それなのに確信に満ちて「これが正解だ」と教え、それが間違っていたらどうなるのか? その言葉のせいで、誰かの人生が変わってしまったとしたら?

数学者であり信仰者でもあったパスカルは、こんな計算をした。神を信じて生きたのに神がいなかったとしても、失うものはあまりない。しかし神がおられるなら、得るものは無限だ。だから信じるほうに賭けるのが賢明だというのである。

この計算を地獄の問題にそのまま当てはめてみると、面白い結果が出る。

どの地獄論が正しくても、神を愛し隣人を愛して生きる人が損をすることはない。永遠の地獄が正しくても、全員の救いが正しくても、霊魂消滅が正しくても同じだ。

もちろんパスカルの計算は、「怖いから信じるのが本当の信仰なのか」という批判を受けてきた。しかし、まさにその批判こそがこの文章の核心でもある。地獄が怖いからではなく、神が本当に善い方だと信じるからこそ、その方に従うこと。どの答えが正しくても、それが最も安全で、何よりも最も誠実な選択ではないだろうか。
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