イスラムは、いかにして神の声に猿ぐつわをかませたか
1) 権力を厳しく叱る神
宗教と政治の指導者に公然と立ち向かった旧約の預言者たち
旧約の預言者たちのメッセージの多くは、宗教指導者や王に向けた鋭い叱責です。ダビデ王でさえ、預言者を通して叱られ、自らを正しました。神はいつも、腐敗した権力を公然と批判されたのです。
2) リッダ戦争と啓示の独占
新しい啓示を締め出すために使われた「預言者の封印」の教義
ムハンマドが死ぬとすぐに、アラビア中に新しい預言者を名乗る者たちが現れました。部族は「ムハンマドは死んだのだから、我々の義務は終わった」と言って離反し、新しい啓示に従うと宣言しました。初代カリフのアブー・バクルは、彼らをすべて軍事的に排除しました。これがリッダ戦争(632〜634年)です。それ以来、指導者たちが振るった武器が「封印」の教義でした。ムハンマドが最後の預言者であり、それ以降、新しい啓示は存在しない。神からの啓示はもうない。それは実際には、ライバルを締め出し、神の生きた介入を完全に封じる、権力の宣言だったのです。
3) 天とのつながりを断たれ、宗派は内戦に陥る
神の叱責が沈黙した地での、解釈者どうしの正統性争い
新しい啓示を主張すれば、命を失うこともありました。天との交信が断たれると、指導者たちはそれぞれ自分の解釈だけが正統だと言い張り、ぶつかり合いました。神の叱責が沈黙した地で、人々は終わりのない内戦と紛争にうめいています。
サヒーフ・ブハーリーなどのイスラムの伝承によれば、ムハンマドは何度か、自分を最後の預言者と呼んだと伝えられています。
結論:本に閉じ込められた神と、人々の悲劇
既得権を守るために啓示を封じたことと、共同体への長い傷
この見方によれば、指導者たちは神を一冊の本の中に閉じ込め、自分たちの特権を守りました。神の口をふさいだことで、神の生きた介入は封じられ、共同体全体がその代償を払ってきたのです。罪のない人々が血を流す悲劇は、今も続いています。